スカラーシップ(scholarship)とは、奨学金または奨学金を得るための試験のことだそうです。日本では、奨学金全般をスカラーシップと呼ぶことがありますが、海外では、スカラーシップといえば返済不要の給付型奨学金のことをさします。返済しなければならない貸与型奨学金のことは、単純に「ローン」と呼ぶようです。そうですよね! 借金ですから。
外国かぶれなわけではありませんが、こういったことに明確な定義を行うやり方は真似するべきだと思います。奨学金=スカラーシップとしてしまうと、勘違いしてしまうケースがあるかもしれないじゃないですか。「え? 奨学金ってローンじゃん!」って、かなり多くの人が思っているに違いない。……みなさん、どうですか?
ところで、scholarship という単語は、学校を意味する school と似ていますね。英語について深い知識があるわけではない私でも、同じ語源を持つ単語なんだなということがわかります。元になった言葉は一体どういうものだったのでしょうか。ということで、早速調べてみました。
スカラーシップとスクール、この二つの単語の語源はラテン語の schola 。読み方は「スコラ」、意味は「学校」です。この schola から、scholar という単語がうまれました。読み方は「スカラー」、意味は、学ぶ者、学者、学生、弟子などです。
さらに、ラテン語の schola の語源はギリシャ語の skhole です。読み方は「スコレ」、 余暇、暇といった意味を持ちますが、そもそもの意味は、レジャー。
ただし、現在使わているような意味でのレジャーとはちょっとだけ違います。戦争と戦争の間、休止、中休み、労働から解放された時間といった意味があり、「何もしないでよい時間」ということだったようです。戦争がない平和な時代には暇な時間があり、その暇な時間をいかに有効に過ごすかということから、いかに生きるべきかといった探求が始まり、それが学問につながりました。
学問とは、暇なときにするもの、あるいは、余暇を楽しむ余裕のある者がするものだったのですね。
ところで、ラテン語の schola。どこかで聞いたことがありますね……。そう、1980年代に流行っていた「スコラ」というグラビア雑誌がありました。現在は廃刊になっているようですが、一時はかなり過激な内容で人気を博していたようです。こんな高尚な名前を使っていたのですねー。
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